他愛もない話を書きます。
「風が吹けは桶屋が儲かる」という言葉がありますが、全く無関係に見えるものが実はつながっていると勘違いした話。
中村仲蔵
2021年の12月、実家に行きました。年老いた両親は9時ぐらいには寝てしまい、 その後一人でテレビの前でチャンネルをあちこち変えていた時に NHK の BS で中村仲蔵に関するドラマをやっておりました。
私が見たのは後編で、それもすでに始まって少し過ぎてのこと。でも見た瞬間に「このまま見ていたい」という衝動に駆られました。
私自身、忠臣蔵は好きでTV では何度も見ていたのですが、歌舞伎の演目としての「仮名手本忠臣蔵」はのことは全く知らず、単に忠臣蔵を歌舞伎でやってるとしか思っていませんでした。番組を見ながらインターネットで調べて元禄忠臣蔵をそのまま演じられないので時代と登場人物を変えたということらしいです。
都内に勤務していたのでメトロの駅の広告ではよく「仮名手本忠臣蔵」の広告は見かけましたけれど見に行ったことはありません。中村仲蔵も初めて聞く名前です。はじめは中村中蔵と名乗っていたそうです。ドラマには引き込まれ、途中からは涙なしには見られなくなってしまいました。逆境での逞しい姿に心が震えた感じです。
奥さん役の上白石萌音さんも名前だけ知っていましたが、このドラマで初めて演技を見ました。三味線引くシーンとか粋ですし、こちらも目が離せません。
神田 伯山
後日、この中村仲蔵講を談として神田伯山が演じているのを知りました。講談が大好きというわけではありませんが、全く知らないというほどよりは見ている回数があると思います。 YouTube で見たその講談はとても面白くて、ドラマでも泣けてきたが講談でもやはり泣けてきました。
なんと、神田伯山は今や超売れっ子でチケットが取れないとか。知らなんだったぁ。ラジオにも出ているし、伯山TVも人気らしい。
そんな神田伯山の講談をYouTube で見て、Youtubeに推奨されたのが講談「吉岡治太夫」です。
吉岡治太夫
この吉岡治太夫と言う人も私は全く知りませんでした。講談の内容はとても面白く、笑いを取るタイミングには本当におかしくて爆笑でした。最後の最後でこの登場人物のせがれが宮本武蔵の中に出てくる吉岡又三郎となるそうです。そう、感の良い人ならここでわかる。吉岡又三郎が、宮本武蔵と対決する吉岡一門の一人かとおもったのです。
が、残念ながら全く無関係だそうで。よりよって、吉岡治太夫の弟子の名前が清十郎。でも養子に入ったわけではありません。もともと町人です。
スラムダンク
宮本武蔵と吉岡一門の話を知ったのは、多くの方がご存じなスラムダンクの作者、井上雄彦。こうして中村仲蔵とスラムダンクがつながったと思って調べてみたら違ったのでした。