ダイハツ ムーブ L150S ドアノブ交換記

それは唐突に起こった

私の乗っている車は、ダイハツのムーブという車で、型式は L150S という古いもの(初年度検査が平成16年1月)である。4年ほど前に車検2年付き20万円弱で購入した。ムーブは軽自動車の中でも室内が広い。175cmの私にはありがたいサイズである。先日突然に運転席のドアノブが壊れて取れてしまった。わずかに残った部分を引っ張ればドアを開けることができるのだが、このままでは不便であるし、なにより見栄えが悪い。

自分で交換できないものかと、ネットで調べたところムーブにはよくある話と言う風に書いてある。そしてヤフオク!を見るといくつかのドアノブが出品されているし、ムーブの持病と言う表現もあった。どうやら自分で交換も可能らしく、交換作業を見せている動画サイトもいくつか見つかった。

二千円少々で落札してダイハツ ムーブ L150Sのドアノブ調達。

ヤフオク!にて、運転席用(右前)を送料込みで3000円弱で入手したが、後に調べると1台分でもそれほど値段は変わらなかったらしい。車検が近いので、カーサービスを行っているお店に行き、交換できるかどうかを伺うと、純正品かどうか分かりますかと聞かれた。純正でない場合は取り付けることができないとのことである。純正の場合で取り付け工賃は6000円程度とのこと。


ヤフオクの商品説明には純正と書いてあったが純正を示す商標は何もない。これは自分で交換するしかないと覚悟を決めた。大手チェーン店ではない修理工場に持っていけばやってくれるのかもしれないが、そのようなお店のとの付き合いはないし、自分の知り合いでも車関係が趣味の人を知らない。もともと工賃の分を自分でやるつもりだったのだからと自分に言い聞かせる。

工具の調達

よくよく考えてみるとYouTube動画にあったようなソケットレンチがない。狭いドアの隙間からネジを回して外しているので、どう見てもスパナでは取り付けねじを回すことができない。
3月12日土曜日、工具の調達に行く。「こちらも中古でいいや」という適当な考えで、リサイクルショップを一店見たが見つからず、次のショップに行く途中にMEGAドンキがあることを思い出した。立ち寄ってみると1000円前後でいくつかセットが売っている。ソケットレンチで必要なサイズは10ミリと分かっていたのでそれが入っているセット1つ。あとシリコンスプレーを吹きかけていたので1缶。内張りの中のビニールをはがした後戻すためのテープを1つ買って帰った。

安くてもないと困るソケットレンチ
昔かったドライバセット。使ったのは+のNo.2
シリコンスプレー。
(写真の撮り方が下手で申し訳ない)
本来の用途ではないが内張りのビニールを止めるのに使ったテープ。

作業の開始と難関

1カ所取れないところがある
まずは内張りのネジ3カ所。これは動画や写真の通りに外せばよい。ただ、長年ずっと締めっぱなしなのだろう。かなり固い。ドライバーでは押す力が入らず山がつぶれそうであった。幸いに力を入れられるタイプの工具があったので少し緩めてシリコンスプレーをかけて少々待ってから取り外し。

パワーウィンドウのスイッチとつながっているケーブルのコネクタはさほど困難はなかった。パソコンのマザーボードと電源を接続するコネクタや、ディスクドライブ用の4Pinのコネクタでさえ堅くて取れないことがあるのを考えると予想外に楽だった。


内張りはボディーと爪でつながっているとあるので下の方から引っ張るがこれが堅い。
プラスチックは年が経つと劣化で硬くなると言う事は知っているが引っ張ってもなかなか取れない。動画のようにはいかないのである。何とか右下と左下の方からいくつか剥がれ出したので引っ張り、取れたが 1カ所だけ爪が割れてしまった。仕方があるまい。

ソケットレンチでドアノブのネジを外すことができたがドアを開閉するための金具が、これがどうして「抜けない」。動画ではラジオペンチでつまんで抜いたりしているのもあったが、抜けないのである。約40分近い格闘の末日が暮れてきて見えなくなってきたので、この日は諦めることにした。メガドンキで見つた工具を明日それを買いに行く事にする。
買っておけばよかった。

真ん中の「ホヂ」があるので、容易に抜けない。

工具のあるとないとでは違う

翌日再びMEGAドンキに行き店内の迷うこともなく1直線に売り場に。(正確には直線じゃない)。さっと見つけてお金を支払い帰った。
この間ドアの内張りを外したまま窓の開閉スイッチだけ取り付けてぶらぶらした状態と言うあまり良くない状況で走行していた。

追加で購入したもの。内張ハツリーという名前なんですね。

作業は昨日の続きから。工具の効果抜群で、ものの1分で金具が取り外せた。
後はかけらを残した部分を抜き取るだけである。

新しいノブを嵌め込み、ナットが落ちないように慎重に取り付け、軽く締め付けた後ロック開閉の金具を差し込む。
とりあえずドアを閉めて外側からのノブで開いてみる。問題なし。
ドアの内側のビニールをテープでとめる。これを止めておかないと雨が降った時にドアの内側に水が入ってしまうらしい。
内張りを戻し、爪のところをしっかりとボディーと押し付けて止める。取り外した3個のネジを締めて、内側の取っ手のカバーをつけ、パワーウインドーのスイッチのコネクターをもとに戻し終了。
再びドアを閉め開けてみる問題なし。
キーを差し込みパワーウインドウ調べてみるが問題なし完了だ。

反省。

段取りとしては良くなかった。
ソケットレンチ無しで始めていたらもっと悲惨だったかも。
取り外す工具も最初から買っておけばよかった。1000円弱をケチるもんではない。

自分でやってみることの面白さはあるが、本来は店に頼むべきものであるように思う。素人ではガラスを割ってしまう可能性もあれば、ネジを落としてしまう可能性もある。
楽しい経験であったとは思うし、このようにブログのネタにはできる。

ついでにライト磨き

ライトの輝度が落ちているみたいなので、表面を磨くことにした。よく見ると
内側に細かい線がある。寿命が近いかもしれない。あと2年頑張ってほしい。

磨く前(左)と磨いた後(右)

タイトルとURLをコピーしました